
もう少し近くに住めたらいいのに…
と思いながらも、仕事の都合などで高齢になってきた親が自分たちと離れた場所で別々に暮らす。
こういう状況になると気になってしまうのが、親の安否確認ですよね。
異変に気づくタイミングによっては、生死をわけることも考えられます。
そんな心配を取り除いてくれる手段として使えるのが宅配弁当業者の安否確認・見守りサービスです。

これは配達担当者がお弁当を手渡す際に購入者の状況を確認するというもの。
見守りサービスつきの宅配弁当は
- 家事負担軽減
- 栄養バランスのとれた食事が食べられる
- 安否確認もできる
まさに一石三鳥のサービスなんです。
この記事では
- 見守りサービスのつきの宅配弁当の選び方
- おすすめの宅配弁当業者を3社の特徴
を紹介します。
1食無料キャンペーン実施中
見守りサービスつきの宅配弁当を選ぶ5つの基準
宅配弁当業者の選ぶ基準を大まかにわけると5つあります。
両親の体調や住んでいる地域によって、「取れる宅配弁当」「取るべき宅配弁当」は異なります。

宅配弁当業者から調べる前に、現状把握から行いましょう。
同じ見守りサービスを提供している3社でも傾向は異なります。
宅配弁当業者 | 食事制限の対応 | 量 | 1食あたり値段 | 利用開始までの時間 | 利用できる地域 |
ワタミの宅食 | 減塩メニューあり やわらか食なし | 安価のお弁当は少なめ | 最安で490円 | 1週間程度 | 広範囲 |
コープのお弁当宅配 | 地域によって異なる | 普通 | 最安で500円程度 | 1週間程度 | 広範囲だが地域によってサービスが異なる |
市区町村実施の 配食サービス | 地域によっては刻み食あり | 普通 | 地域によるが400円程度 | 時間がかかる | 地域によって異なる |
医師から食事制限を指示されているか
見守りサービスつきの宅配弁当を選ぶ際にまず押さえておきたいのが、両親の体調です。
- 噛む力は問題ないのか?
- 塩分やたんぱくの制限は必要なのか?
両親もしくは担当の医師に、確認しておきましょう。
量はちょうどいいか
宅配弁当を取る際にチェックしておきたいのが、お弁当の量です。

同じ値段だったら、多いほうがいいんじゃないの?

そういう考え方もありますが、できるだけちょうどいい量のものを注文するのをおすすめします。
その理由は、完食できることの満足感。

残して捨てるのは、なんだか罪悪感があるんですよね…。
高齢になると少食の方も増えてきます。
そして、残すのはもったいない…… と、祖母にように感じる方もいます。
両親の普段食べている量をしっかり把握し、注文するようにしましょう。

いちど注文してから、量が多いようであればメニューの変更を検討するのもいいですね。
1食あたりの値段は希望通りか
誰もがまず確認する項目だとは思いますが、値段も宅配弁当を注文するときのひとつの判断基準です。
値段は食費を抑えるだけでなく、継続するためにも重要な要素となります。

見守りサービスとして宅配弁当を利用するのであれば、継続することが不可欠。
配達員さんが利用者の様子の違いに気づきやすくなるからです。

食費を抑えるだけでなく、継続利用することも頭に入れたうえで、希望の宅配弁当を選びましょう。
利用開始までの手続きに時間がかかってもいいか
今、あなたはすぐに宅配弁当が必要でしょうか?
利用開始までの手続きに要する時間は、「ワタミの宅食」やコープのお弁当宅配などの民間業者と、市区町村の配食サービスで異なります。
民間業者のほうが利用開始の手続きがお手軽で、配達までかかる時間が短いです。
民間業者の場合、毎週火曜日または水曜日が申し込み締切となり、翌週月曜から配達がスタートすることが多いです。
一方で、市区町村が行う配食サービスは手続きに2週間程度かかります。

なんでそんなに時間かかるの!?

業者に直接注文するのではなく、自治体を通すためです。
市役所などの自治体では、介護保険の有無などの確認が行われるため、民間業者に比べ、時間がかかってしまいます。

手続きをしている間だけ、民間業者にお願いするのもいいですね。
自分の地域で取ることができるか
最後にチェックしなければならないのが、両親の住んでいる地域で利用できるか、できないか。
この宅配弁当がよさそう!と思っても、地域によって取れないこともあります。
市区町村で行っている配食サービスは、地域の業者に委託しているため、住んでいる地域によってメニューやサービス内容が異なります。
コープのお弁当宅配も、地域の配食サービスと同様。

コープ自体が地域の生活協同組合の集まりであるため、地域のよってメニューやコースが異なります。
広範囲で同じ日に同じメニューを配達している「ワタミの宅食」でも、配達制度が地域に異なる場合があります。


僕の実家の地域は5日間コースは注文できますが、7日間コースは注文できませんでした……。
「自分の地域で注文できるか」だけでなく、注文できるコースも確認しましょう。
見守りサービスつきのおすすめ宅配弁当ベスト3
上記の選び方の解説をふまえ、見守りサービスつきの宅配弁当ベスト3を紹介します。
ワタミの宅食
高齢者食の宅配市場で12年連続売り上げNo.1!
累計7億食以上お届けしてきたという圧倒的実績を持っているのが「ワタミの宅食」です。

値段 | 税込390円~ |
コース | まごころ手鞠 250kcal基準・塩分2.5g以下 まごころ小箱 350kcal基準・塩分2.0g以下・ご飯つき まごころ小箱(小)250kcal・塩分1.5g以下・ご飯つき まごころ御膳 500kcal基準・塩分2.5g以下・ご飯つき まごころおかず 400kcal基準・塩分3.5g以下 まごころダブル 500kcal基準・塩分4.5g以下 |
配送状態 | 冷蔵 |
消費期限 | 翌日15時(おかずのみ) 当日22時(ご飯つき) |
申込方法 | 電話・インターネット |
申込締切 | 毎週水曜日 |
別住所への代理注文 | 可能 |
詳細記事 | ワタミの宅食 |
「ワタミの宅食」では、「まごころスタッフ」という配達担当者が指定した日ごとにお弁当を届けてくれます。
「まごころスタッフ」が配達時に異変に気がついた場合、地域・行政との協定に基づき指定の連絡先に通報されます。

一人暮らしであっても、配達時がコミュニケーションを取る機会になり、生活そのものが健康的にもなりますね。
ワタミの宅食の特徴

- 管理栄養士が献立監修で安心
- 容器を回収してくれる
- 注文は1週間ごと
「ワタミの宅食」の注文方法は1週間に何日頼むかを選ぶスタイルです。
平日のみの「5日コース」、毎日届ける「7日コース」、「曜日を選べるコース」の3種類から選びます。

土日祝日も注文できる7日コースは地域によっては選べない場合があります。
ワタミの宅食を定期注文する祖母の感想

4品のおかず入った、まごころ手鞠を食べている祖母の感想をまとめると…
- まずいと思ったおかずはない
- お弁当を容器を回収してもらえる
- 少食でも食べ切れる

マンションの高層階に住んでいて、ゴミ出しが大変…… 容器回収は助かってます。

祖母はおかず4品の「まごころ手鞠」を食べていますが、白ごはん付きのメニューがありますよ。
量の違いや白ごはんの有無など、冷蔵のお弁当だけでも6種類。
あなたに合ったメニューを選ぶことができます。
祖母の感想はこちら。
祖母のためにワタミの宅食を注文した母の理由

母が祖母のために「ワタミの宅食」を選んだ理由は次の4点。
- 祖母の調理が不安だった
- 少食の方向けのメニューがある
- 見守りサービスで安心
- 管理栄養士の献立作成で安心
高齢になり、ガスを使った調理が見ていて不安だったのが宅配弁当を注文するきっかけ。
少食の祖母が完食できるもお弁当を探した結果、ワタミの宅食になったそうです。

宅配弁当は自炊より割高になるため、安心できるメニューやサービスは外せなかったですね。
1食無料キャンペーン実施中
ワタミの宅食の口コミ・評判
「ワタミの宅食」を注文した方の口コミを紹介します。
美味しい
値段の割には美味しいというのが正直な感想です。実際に食べてみるまでは、ここまで美味しいとは想像もつきませんでした。宅食サービスといえば、どちらかというと大量生産というイメージがあり、作り置きの感覚が否めないと思っていましたが、一切そのような印象はありません。ご飯はもとより、どのおかずについても、本格的な味わいを感じることができます。いわゆる「おふくろの味」といっても過言ではありません。コンビ二弁当や出来合いのおかずとは一線を画しており、本物志向の私にもピッタリです。
みんなの評判ランキング
担当者は運次第。高くもないが安くもない。
利用し始めてから1年過ぎましたが、途中で担当が変わりました。担当者の印象がいいかどうかは、運次第。同じ立ち居振る舞いができるような指導教育はないのでしょう。値段と見栄えについては、生協を始めいくつかの宅食と比較してみると安い方ではあります。ただし、普通のコンビニ・スーパーの弁当よりはかなり高いです。宅配料金だと思って納得するしかないのでしょう。献立のバランス(熱量・タンパク質量・塩分量)や味付けも微妙な感じがします。うちの老人は嫌いな食材が多くて、自宅調理だと食べないものが多いのですが、弁当や宅食だとそれなりに食べますので、仕方なく利用しています。そうでなければ利用をやめています。
みんなの評判ランキング
1食無料キャンペーン実施中
ワタミの宅食をもっと知りたい方はこちら!
コープ・生協のお弁当宅配
ご高齢の方でも比較的馴染みがあるコープにも宅配弁当があります。


コープのお弁当宅配は冷蔵のお弁当の配達。
何食分もまとめて届けられるのではなく、指定した曜日ごとに毎回届けられるというスタイルです。

ワタミの宅食と同じく、お弁当を手渡す際に安否確認ができます。
自治体などと「地域見守り協定」という協定の締結を進めており、配達担当車が異変に気付いた場合は事前に取り決めた行政などの連絡先に連絡・通報を行ってくれます。
公式サイトによると2016年6月時点で、全国の5割以上にあたる約890の市区町村と見守り協定を締結しているとのこと。
かなり広範囲の地域で実施されているということがわかります。

遠くで離れて暮らす家族に配達時の在宅状況をメールでお知らせするサービスを提供しているコープ・生協もあります。
生協のお弁当宅配を取った80代祖母の体験談
我が家の祖母は以前、コープのお弁当宅配をとっていました。

冷凍よりも冷蔵のお弁当のほうが美味しいくて飽きにくいです。
少食なので量が少なめのコースを申し込んでいますが、それでも少し多いくらいの量でした。
食材・日用品の宅配とも併用できるので、平日5日間のお弁当宅配と週1回の日用品宅配をお願いしています。通院時で置き配をお願いすることもできますが、鍵付きで安心です。
冷蔵のお弁当の美味しさは、「ワタミの宅食」でもお伝えしたとおり。冷凍の宅配弁当とは全く違うようで、ご高齢の方でもお口に合いやすそうです。
コープのお弁当を辞めた理由は、量が多く、残してしまうのが嫌だったため。毎回完食できず、もったいない…と感じていたそうです。
量やコース・メニューなどはコープ・生協によって異なりますが、食材・日用品の宅配はどこの生協でもあるかと思います。

少しでも買い物で苦労することないように日用品宅配も必要があればしっかり使っていきたいですね。
ここからは実際に祖母が宅配弁当を注文していた大阪いずみ市民生協のメニューをご紹介します。
いずみ生協のメニュー
お弁当名 | おかずコース | おかず(小)コース | やわらかコース | あじわいコース | いろどり8品コース | お弁当コース(ごはん付き) |
1食あたりの値段(税込) | 610円 | 500円 | 550円 | 680円 | 710円 | 560円 |
塩分量(週平均) | 3.5g以下 | 2.5g以下 | 2.5g以下 | 4.0g以下 | 4.5g以下 | 2.5g以下 |
カロリー(週平均) | 430kcal | 270kcal | 250kcal | 430kcal | 500kcal | 500kcal |
複数食割引(2人用)の1食あたりの値段 | 568円 | 458円 | 508円 | 638円 | 668円 | 518円 |
コープのお弁当宅配を申し込む際の注意点
遠くで離れている私達にピッタリ!
と思っておられる方もおられると思いますが、注意しておきたい点が2つあります。
- 所属するコープ・生協によってサービスが異なる
- 見守りサービスがないお弁当宅配もある
所属するコープ・生協によってサービスが異なる
お弁当のメニュー・種類だけでなく、安否確認メールの有無なども所属するコープ・生協によって異なります。
まずは自分の地域の生協にどのようなサービスがあるか確認しましょう。
都心部などに限定されますが住んでいる場所によっては複数のコープ・生協から申し込める地域もあります。
そのような場合は自分どんなお弁当・どんなサービスを求めているのかしっかり見極めましょう。
\↓京都・大阪・滋賀・奈良・和歌山はこちらから↓/
\他の地域の方はこちら/
見守りサービスがないお弁当宅配もある
お住まいの地域によりますが、「コープの【やわらか食】【介護食】【健康管理食】」という制限食の宅配弁当もあります。

きざみ食・ムース食といった「やわらかい食事」や、カロリー制限・たんぱく調整食があります。
しかし、この「コープの【やわらか食】【介護食】【健康管理食】」は、クロネコヤマトのクール便でまとめて届けられます。
そのため、見守りサービスはありませんので注意しましょう。
地域によってメニューが異なりますが、ご高齢の方でも馴染みがあるという点でもオススメですね。
\↓京都・大阪・滋賀・奈良・和歌山はこちらから↓/
\↓他の地域の方はこちら↓/
コープ・生協の宅配弁当についての詳しい記事はこちら。
市区町村が実施している配食サービス
意外と見落としがちになるのが、市区町村の配食サービスです。
市区町村に申し込みをして、市区町村が業務委託している配食業者からお弁当が届けられるというもの。
自治体によって違いがありますが、地域福祉の観点から見守りサービスを導入していることが多いのが特徴です。
ただし、市区町村の配食サービスはすべての方が受けられるわけではありません。
市区町村が実施している配食サービスの特徴
見守りサービス付きという点以外にも、市区町村の配食サービスには特徴があります。
- 申し込みには条件がある
- 食事制限への柔軟な対応が難しい
申し込みには条件がある
民間の宅食サービスとは異なり、誰でも申し込めるものではありません。
例えば
- 介護保険の要介護、要支援を持っているか
- 高齢者の一人暮らしまたは高齢者のみの世帯か
などなど市町村により条件は異なります。

条件があるため、サービスを申請してから審査もあります。
申し込むのであれば早めに申込みすることをオススメします。
食事制限への柔軟な対応が難しい
市町村の配食サービスは普通食(塩分など制限なし、固さも普通)に限られることも多いです。
やわらか食などの用意をしてくれる市町村もありますが、自分の希望する食事を届けてくれるのか必ず確認しましょう。
食事制限があったり、飲み込めるやわらかさが限られている方は民間の宅食サービスの方がオススメです。
市区町村の配食サービスの例
自治体で展開されている配食サービスを2例ご紹介させていただきます。
名古屋市では介護保険で要介護の方、要支援の方を対象に安否確認つきの配食サービスを実施しています。
大阪市の配食サービスには飲み込む力や噛む力が弱ってきた方向けのやわらかい食事もあります。
やわらかい食事が市区町村の配食サービスにあるのは珍しいです。

今回は名古屋市と大阪市の大都市2自治体をご紹介しましたが、
一度ご自身やご両親の住む市で「○○市 配食」と検索してみてください。
市区町村の配食サービスも民間の宅食サービスと併用して探してみましょう。
まとめ
この記事では、見守りサービスのある宅配業者を3社ご紹介させていただきました。
見守りサービスとは、配達の担当者さんが購入者の異変を感じた時にあらかじめ登録されている緊急連絡先や自治体で決めた連絡先に伝達するというもの。
メリットは以下の3点。
- 見守りサービスで離れた家族の安否を確認してもらえる
- 健康的な食事が取れる
- 家事負担の軽減
まさに一石三鳥の親と離ればなれで暮らす方などにオススメのサービスです。
ワタミの宅食は累計6億食以上販売している圧倒的な実績がある宅配弁当業者です。
健康に気を使う方にオススメの「まごころ手鞠」は宅配弁当の中でもトップクラスの安さを誇ります。
コープはお年寄りの方でも馴染みのあるサービス。

日用品の宅配との併用もできるので、ひとり暮らしでお買い物に行くのも大変という方にオススメです。
市区町村の配食サービスは、どうしても見落としがちになるサービスです。
申込みの条件など、自治体によって異なりますので、「〇〇市 配食」等のキーワードで検索してみましょう。
本来なら実家に様子を見に行きたいけど時間がない…
そんなあなたにオススメのサービスです。
うまく活用して、食事面でも精神面でも充実した日々を過ごしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント